「平屋を建てるには何坪必要なのかしら?」
おしゃれでデザイン性の高い平屋が増えたことで、若い子育て世帯からシニア世代まであらゆる世代に平屋の人気が高まっています
平屋に必要な坪数は、次の2ステップで考えていきましょう
- STEP1:平屋本体の坪数・・・何人家族で住むのか?
- STEP2:土地の坪数・・・建ぺい率/容積率で考えよう
順番に解説していきます
平屋の新築費用を最大500万円安くする方法はこちらをご覧ください
平屋は何坪必要?
平屋に必要な坪数は、住む人数・間取りの広さで変わります
坪数を考える時は、国土交通省の「住生活基本計画」を参考にすると良いでしょう
豊かな暮らしを送るには、下記の坪数が指標とされています
- 1人暮らし:約16.6坪(55㎡)
- 2人以上:25㎡×世帯人数+25㎡
※出典:国土交通省2016年「住生活基本計画」調査より
つまり、2人暮らしで約23坪、3人暮らしで約30坪、4人家族で約38坪前後
(この坪数は2階建ても含む数値。平屋は階段や廊下がない分、-3坪分余裕ができると言われています)
家族人数別の平屋の坪数の目安はこちらです
- 1人暮らし・・15坪前後
- 2人暮らし・・20坪前後
- 3人暮らし・・27~30坪前後
- 4人暮らし・・30~35坪前後
坪数別の平屋の間取り例-家族人数・広さ別-
「家族人数別の坪数って、実際はどれくらいの広さなんだろう?何部屋作れる?」
家族人数・坪数別の間取りの実例をご紹介します
1人暮らし:15坪前後・1LDK
1人暮らし・1LDKの平屋は、15坪前後の広さが必要です
2人暮らし:20坪前後・2LDK
2人暮らしに最適な2LDKの間取りなら、20坪前後の広さが必要です
こちらは、玄関を挟んでLDKとプライベートスペースを分けた間取り
それぞれの上部には、ロフトを設け、コンパクトながらも収納スペースも確保しています
- 22坪・2LDK
- 南玄関
- 延床面積:73,35㎡
3人暮らし:27坪~30坪・3LDK~4LDK
3人暮らしに最適な3LDKの間取りなら、27坪前後の広さが必要です
こちらは、水回りを1か所に集めた、家事導線がスムーズな間取り
LDKからウッドデッキに出て、子供のちょっとした遊びスペースとしても活用できます
- 26坪・3LDK
- 北玄関
- 延床面積:86.95㎡
4人家族:30坪~35坪・4LDK~5LDK
4人暮らしに最適な4LDKの間取りなら、30坪前後の坪数が必要です
こちらは、20畳LDK、主寝室8畳、個室がそれぞれ6畳以上と、4人家族に欲しいが詰まった間取り
ワンフロアで家族の気配を感じつつ、玄関を挟んで、子供のプライベートも確保しやすい間取りです
- 32坪・4LDK
- 南玄関
- 延床面積:106.82㎡
平屋の土地面積は建ぺい率に注意!30坪の平屋に必要な土地は?
「我が家は3~4人家族だから30坪程度の家が必要ね。じゃあ30坪の土地を探して・・」
そんな方は、ちょっと待って!
30坪の平屋を建てるには、30坪の土地があれば良いわけではありません
建築基準法では土地ごとに「建ぺい率/容積率」が定められどれくらいの大きさの建物を建てて良いかが決まっています
建ぺい率とは
「敷地面積(土地面積)に対する建物面積(建物を真上から見た時の面積)の割合」のこと
例えば、30坪・100㎡の平屋を建てたい場合・・
(正確には1坪=3.3㎡、30坪=99㎡ですが、ここではわかりやすく100㎡とします)
の土地が必要となります
容積率とは、「敷地面積に対する延床面積(建物の床面面積)の合計」のことです
例えば、100㎡の土地に延床面積100㎡の建物を建てれば、容積率は100%となります
30坪・100㎡の平屋を建てたい場合
の土地が必要となります
「建ぺい率/容積率」は、土地の適正利用の観点から法令で制限がかけられており、低層住宅地(2階建以下)であるほど制限が厳しくなります
こちらは、低層住宅地と、中高層住宅地の一例です
建ぺい率(%) | 容積率(%) | |
低層住宅地 | 30~50 | 80~100以内 |
中高層地域 | 50~60 | 150~200以内 |
低層住宅地は、周囲に建物があると、日当たりが確保できないため、より敷地に余裕をもって建てることが求められます
反対に、中高層住宅地は、低層住宅地に比べ、少ない土地面積で済みますが、周囲を高い建物に囲まれると日当たりや風通しの確保が難しくなるので、周辺環境は十分にチェックした上で建てることが必要です
土地から購入する場合は、気になる土地があったら、その地域の建ぺい率から、どのくらいの広さの平屋が建てられるかを確認してみると良いでしょう
建ぺい率は、地区町村のホームぺージなどで調べることができます
平屋の土地選びの4つの注意点
平屋の土地選びの注意点をご紹介します
周辺環境をチェック
日当たりや風通し、近隣の建物の高さ、密集度など、周囲の環境もしっかりとチェックしましょう
- マンションや2階建てに囲まれると日当たりや風通しが悪くなる
- 斜め屋根にして光を取り入れるなどの工夫も
日当たり、風通しに影響しそうな場合は、中庭をつくったり、L型やコの字型にしたりすることで、意識的に風の通り道を作ると良いでしょう
ハザードマップを確認しよう
平屋住宅は、地震や台風などに強い反面、水害時の垂直避難はしにくいデメリットも
自治体のハザードマップを参考に水害に弱い土地は避けましょう
ロフトを設置したり、2建て風の平屋にすることも一案です
土地・建物で予算バランスを
土地の費用と、建築費用のバランスを取ることも忘れずに
- 土地に費用をかけすぎないことがポイント
- 極端に土地に費用をかければ、建物部分の予算が圧迫される
土地+建物はセットで購入しよう
家を建てるためには、まずは土地を購入してから、土地に合わせて間取りを設計すると考えている人が多いですが、実は逆です
土地には建ぺい率や容積率など法令で決められた様々な制約があるので、土地を購入してしまった時点で、どのような建物が建てられるかが大体決まってしまいます。
そのため、建てたい家の広さ、間取りなどのイメージを先に固め、それに合った土地を探すことがポイントです
土地探しは、場所や価格だけでなく、希望の間取りが実現できるかも合わせてプロに相談しながら決めましょう
まとめ
平屋に必要な坪数は、家族人数と、土地面積の両方の側面で考えましょう
土地には、様々な制限や制約があるため、土地だけ先に購入するのは絶対にNGです
必ずある程度の広さや間取りを決めてから、その家が実現できる『土地+家をセットで購入』しましょう
平屋の注文住宅は、相見積もりの比較や、間取り設計に時間をかけることが、その語の暮らしやすさやコストの削減に繋がります
平屋の新築費用の相場や、予算別の間取りイメージはこちらをご覧ください
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