平屋はうるさいの?生活音を軽減する間取りアイデア・防音対策を紹介

平屋は、一軒家でありながら、マンションのように全てがワンフロアに集まるため、時には生活音がうるさいと感じることも

平屋はどんな時にうるさいと感じるのか?平屋の騒音対策と、新築時の間取りの工夫をご紹介します

この記事で解決できること
  • 平屋がうるさいと言われる理由
  • 室内の防音対策
  • 屋根の防音対策
  • 防音を意識した間取りの実例

➤➤平屋で後悔している5つのポイント

平屋はどんな時にうるさいと感じる?

平屋住宅がうるさいと言われる理由は、2つあります

  1. 居室同士の距離が近い
  2. 屋根にあたる雨の音が響く

部屋同士の距離が近いとうるさいと感じる

1つ目の理由は、居室同士の距離が近いこと

特に、生活の中心となるリビングと個室との距離が近いほど、生活音や話し声が気になる原因になります

マンションのワンフロアの部屋をイメージするとわかりやすいよ

実際に、私は1LDKのマンションに住んでいた頃、個室とリビングの距離が近く、テレワーク会議時にリビングの生活音に悩まされた経験があります

屋根にあたる雨音が響く

2つ目の理由は、生活スペースと、屋根の距離が近く、雨音が気になると言うもの

最近の屋根材は、昔ながらの瓦屋根から、軽量で薄いガルバリウムなどの金属材が主流になっています

ガルバリウムなどの金属素材は、安価で軽量な反面、薄いが故に雨音が伝わりやすいという性質もあります

ガルバリウムに関しては、断熱性・防水性の向上のために、下地を構築して、その上に屋根材を敷いていく施工方法が一般的なので、トタンのような簡易な屋根構造と比較すれば大幅に遮音性能が高くなっているので、過度に心配することはないでしょう

➤➤平屋で後悔している5つのポイント

室内の防音対策5つ

日常生活で気になるのは、やはり居室同士の生活音でしょう。室内の音を軽減できる工夫を5つご紹介します。

また、楽器演奏などの趣味がある人や、子供にピアノを習わせたい!などの希望がある場合に向けて、外部への防音の工夫もご紹介します

間取り設計を工夫する

1つ目は、間取り設計をしっかりと考えること

個室でテレワークなどの仕事をする人は、生活音のするリビングと、個室を離すのが良いでしょう

また、小さな子供が居る世帯では、子供を寝かしつけた後にキッチンで洗い物をする、お風呂に入る、リビングでテレビを見ることもありますよね?

主寝室と、リビング・浴室・キッチンを廊下などで隔てることで、就寝時の生活音も軽減されます

ドアを複数設ける

ドアを複数設けることでも、防音効果が期待できます

リビングにドアを設け、日中は開けておき、夜は閉めるなどの工夫をすれば、リビングと居室の間にドアが2枚あるため、生活音が軽減されるでしょう

間仕切りを活用する

広めの個室や、リビングに間仕切りをつけることで生活音の軽減が期待できます

可動式の間仕切りであれば、普段は開けておき、防音時のみ閉めるなどの工夫もできますね

壁に吸音材と遮音シートを入れる

こちらは、壁の中に、吸音材と吸音シートを入れる防音方法

石膏ボードを2重にすることでより防音効果が高まります

10万円以下の価格できるため、特に楽器演奏などの趣味がある人は検討してみるのも一案です

断熱材を使用する

こちらは、室内から室外への防音対策ですが、断熱材も音の軽減効果があります

外壁に使用される断熱材は、熱を閉じ込める役割をする素材ですが、音を吸収したり振動を抑える副次効果もあります

断熱材の主流は、グラスウールやロックウール、吹き付けタイプのウレタンフォームなど

例えば、ウレタンよりも防音効果の高いグラスウールやロックウールを使用することで、防音効果が高まります

➤➤平屋で後悔している5つのポイント

屋根の雨音を軽減する対策5つ

平屋は、2階建てのように高さがない分、屋根と居住スペースとの距離が近く、雨音が響くことも。

屋根の防音対策を5つご紹介します

ロフトや小屋裏収納を作る

屋根と居室スペースとの距離が近いほど、雨音が気になるため、生活スペースと、屋根との間に、小屋裏収納やロフトを作ることで、防音効果が期待できます

屋根材を工夫する

近年、昔ながらの瓦屋根に変わって、薄くて軽量なガルバリウムなどの金属素材が屋根材に使われることが多くなっています

瓦屋根は、重量が重いため、建物の重心が高くなり、地震の際に屋根が倒壊しやすいなどのデメリットがあり、軽量で薄い金属材が主流になっています

金属材は、薄さゆえに雨音が響きやすいと感じることもあるよう

屋根材には大きく次の4種類があります

  • トタン屋根 (亜鉛鉄材)
  • ガルバリウム鋼板屋根
  • スレート屋根
  • 瓦屋根

このうち、一般住宅で使うことは少ないものの、トタン屋根が最も音が響きやすく、瓦が一番遮音性能が高くなります。最近の屋根材はガルバリウムやスレート屋根が主流です

遮音性能は、外から入ってくる音エネルギーと中から入ってくる音エネルギーの透過比率である「透過損失」によって決まり、素材の質量が大きいほど遮音性能に優れます

ガルバリウムは、素材の質量が小さく、瓦に比べると雨音が響きやすくなります

ガルバリウムやスレート屋根で、軽量さを維持したまま雨音を軽減する対策もご紹介します

断熱材を吸音性のあるものにする

吸音性のある断熱材を、屋根裏に敷き詰めることでも防音効果が期待できます

断熱材は、単体でも吸音の副次効果がありますが、天井裏の断熱材を吸音性のあるものにすることで、より雨音を軽減できます

制振材を裏打ちする

音は振動によって伝わるので、振動を抑える制振材を使うことで、音を伝えにくくできます

ガルバリウムなどの、素材が薄く軽量な金属材は、剛性が高く振動しやすい特徴があります

振動を吸収してくれる「制振材」を裏打ちすることで、振動を伝えにくく、防音効果が高まります

防音効果のある塗料を使う

屋根塗装に、防音効果のある塗料を使うことでも、雨音の軽減が期待できます

塗装剤で防音?という感じですが

最近は、塗膜表面を大量のセラミックで覆うことで音を反射させ、振動が伝わるのも防ぐ高機能な防音塗料が開発されています

平屋の防音を意識した間取り3つ

生活音の軽減を意識した平屋の間取りを3つご紹介します

リビングと個室を廊下で隔てた間取り

平屋はうるさい?防音を意識した間取り
出典:住友林業

リビングと主寝室を廊下で隔てることで、生活音を軽減できます

コの字型の中央をホールにすることで、玄関からの動線も良く、うるささを軽減できる間取りになります

収納スペースで防音効果も期待できる間取り

平屋はうるさい?防音を意識した間取りの工夫
出典:住友林業

こちらは、リビングから主寝室の間にウォークインクローゼットを設置した間取り

居室の間に収納を設けることで、収納場所を確保しつつ、生活音も軽減できます

ロフト風の2階を設けた間取り

平屋の防音を意識したロフト付き1.5階のある平屋の間取り
出典:SUUMO

平屋は手狭で生活音が気になるのでは・・という心配は、ロフト風2階のある平屋も一案です

ロフトを収納スペースや、子供の遊びスペースとしても活用でき、平屋を利点を活かしつつ、2階建てのようにも使えます

まとめ

平屋の家がうるさいと言われる理由と、その対策をご紹介しました。

新築場合は、屋根材や断熱材を工夫することで、音の軽減も期待できます

また、間取りをしっかりと練ることで、室内の騒音を軽減でき、日々の生活がしやすくなるでしょう

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